良型メバルとお伊勢さま

鍋丼

2024年10月11日 15:00

用事を済ませ帰宅したのは13時。

強風続きだった鹿島の海も今日は穏やかな様子。

底荒れが気になるが魚釣園に向かって到着は15時。


本日の実験はふたつ。

ひとつはストロー反射材目印。

根掛かりがひどいため長竿で竿下を狙うのだが、夜は竿先が見えなくなる。

鈴かケミホタルを竿先につければよいと思われるだろうが、ラインに絡まるトラブルが非常に多くなる。

ここ数年どうしたものかと考えてはいたが、良いアイデアが浮かばず、苦戦していた。

光る竿先かラインがあればいいんだがと思ってはいたが、ストローに反射シールを巻き、ラインを通せば使えるのではないか 

ストローだけだと沈んでしまうので下にシモリウキも通せばどうにか目印になるのではないか 

ストローもシモリウキも中通しなため当たりが出た場合には基本的にはラインはすり抜けてしまうが、摩擦係数はゼロではないため、何かしら当たりは取れるのではないか 

少なくとも試すことによってヒントは得られるのではないか 

私の場合、釣りの大きな楽しみのひとつと感じているのが創意工夫、釣りは自由なのである。



実験のもうひとつは20g前後のスプーンもどきに餌針を付けた根魚釣り用の仕掛けとロッド。

安物の磯竿5号4.5mを使っていたのだが、竿に腰が無いし、ガイドはすぐに回ってしまうしで、釣り心地が良くない。

そこで取り出したのが、昔、岸壁でカンパチの呑ませ釣りに使っていたかかり竿3.9m、ま、これとてオークションにて格安で手に入れたので安いものであるのだが、元値はそこそこの竿のはずだ。

この竿の構造はユニーク、穂先だけが並継固定ガイドで2番以下は振出、しかも色はホワイトなので夜釣りには最適だろう。


到着後、早速両方の仕掛けを出す。

先にスプーンもどきと書いたのには訳がある。

中古の鮭用スプーンでもないかと探してみたのだが、300円以上する。

ロスト覚悟の釣りなので金のない私では使えない。

何かないかと考えていたのだが、思いついたのは百均のステンレスステーで2個で110円。

この両端の穴にこれまた大安売りで手に入れていた2/0のクリップ付スイベルを付けただけのシンプルなもの。

ここ数回使っているが、かなり良い 

一方のストロー仕掛けは明るいうちに竿先とストローの関係を観察し夜釣りに備えるためだ。


投入後まもなくかかり竿に当たり。

合わせたがのらない。

同じところに投入、同じ当たり、今度は、のった 

姿を現したのはカサゴ、ん 嫌にゴツゴツしている、あ、イズカサゴ、通称オニカサゴだ 



ひれ毒で危ない 

その後何も起こらぬまま夕マズメを迎える。

アジも釣りたいので21尺のべ竿も用意する。

サビキは0.8号ハリスと2号ハリスの2種類を用意してきたが、海が濁っているのと暗くなってから釣る時間があるのでハリス2号を選択した。

投入すると早速当たり。

良い引きで上がったのは20cmを超えるメジナ。

その後続けて同程度のメジナが2尾きた。

ちょっとして、また当たり、合わせ掛けるが上がってこない。

なんだなんだとようやく抜いたのはでっかいアイゴ。

うげっ、こんなに成長しやがって、と、恐る恐る鈎から外しリリース 

今度はかかり竿に当たり。

合わせるが、根掛かりしたようだ。

仕方ない切るかと強引に引っ張るとゴソゴソと感触がありリールが巻けるようになった。

カサゴかな、結構引くなと思いながら、ヘッドライトに照らされたのは赤いゴツゴツしたもの。

イズカサゴか、結構いい型だ、と老眼と白内障の裸眼で確認したつもりだったが、抜き上げた頭上でお伊勢さまと認識 、しかも大マッカチンだ。

へぇー珍しい、でも悲しいかな、私は甲殻類アレルギー 

まあ、ひょっとすると、誰かが食べるかなとキープ。

アジ竿にはアイゴ以降アタリが無い。

アジは来ないようだが、コマセがもったいないので、擦り付け落とす。

と、竿先をひったくるような当たりかあり、すかさず合わせたが掛からなかった 

アジの当たりではないが、何だろう  と、同じようにコマセを擦り付け投入すると、また、同じような当たり 

今度こそと合わせると、今度は、のった 

なかなか浮いてこず、重くて抜き上げられない、タモは仕舞ったままだ

仕方ないので道糸をもって引っ張り上げたら、何と良型のメバル 

魚釣園において、20cm未満のメバルならアジに混じって釣っているが、この大きさは初めて 

2号ハリスで良かった 

今度はかかり竿に当たり。

スゲェ引き 

絶対アイツだと思ったら、やっぱりコイツ 



大クロアナゴ 

しょうがねぇなぁ、と、ふと何やら気配を感じ、振り返ると 

メバルと大マッカチンが入った水汲みバケツを睨んでいて、その姿は殺気のかたまりだ 

すぐに  の殺気を上回る怒気を発散させ、ヘッドライトの直射攻撃を仕掛けながら、突進してやった 

 を追っ払い、大クロアナゴをリリースして一息ついているとストローが変な動きをしている。

何かなと思って合わせたが既に根掛かり、仕方ないのでラインを手にもって引っ張ると、難なく外れただけでなく、生命反応もある。

ラインを離し竿を取りリールを巻いてくると、何とお伊勢さま 

これも抜き上げた。

さて、そろそろ帰るかと片付け始めたらのべ竿に当たり 

抜き上げようとしたが根掛かりしてしまっていたので竿と道糸を一直線上にして引っ張る。

糸が切れる感触があったので竿を上げると魚の感触がある。

ラッキー、と抜き上げたのは良型のメバル 

メバルが掛かったひとつ下のハリの所で切れたのだ 

前日まで相当荒れていて当日も南堤はナイアガラ状態だったが、これが珍しい釣果をもたらしたのかも 

持ち帰りはメバル2尾とお伊勢さまひとつ、お伊勢さまはひとつで充分なので差し上げた。

メバルは25cm、お伊勢さまは580g 

お伊勢さまは茨城県において漁業権が設定されていて、漁業権が放棄された工業港である鹿島港のような例外を除き、釣りも含めた捕獲は禁止されているとの事です。



関連記事